三時十五分に、例の三叉路で待ち合わせた。山内さんを見るなり、安田さんのことを伝えた。山内さんは案外平気な顔をして、「大体到着して三日ぐらいたつと、毎回一人ぐらい病人がでます。一度会って、病院に連れていくか、その必要はないか見てみます」という返事だった。
先頭の人が順番籤をひく、例の広場へと急いだ。歩いているとき、山内さんが私に呼び掛けた。「すずきさんは運が強いようだから、今日はすずきさんが最初に並んでください。私たちはその後ろにつきますから」という。「運悪く、後ろの方になっても、責任はとりませんよ」と答えて、ずんずん進んで、グループの先頭にたった。右端の四列目にひかれるものがあったが、その左の列が最も短かったので、その最も短い列の最後尾についた。グループの人たちは、私の後ろに座って待った。
先頭の人が籤をひくと、やはり最初の直観通り、私たちの列のすぐ右側、右端から四番目の列が一番籤をひいた。私たちの列は十二番だった。順位としてはあまり前の方ではないが、ダルシャン・ホールへ導かれると、中央のアーケードの真下に近い位置で、つまり右側に人がほとんどならんでいないので、見通しが開けていて、サイババの姿が間近に見える位置だった。
サイババが姿を現すと、昨日とはうって変わって、全身の姿を目にすることができた。しかし、女性陣の方に近づくばかりで、男性陣の方には一向に近づいてこなかった。しかし、サイババの姿は最初から最後まで、目にすることができた。
ホールからの帰り道、パウロさんが、「今日のダルシャンはすばらしかった」を連発していた。
キャンティーンで一人朝食を取った後、すぐに部屋に戻って朝寝をした。ベッドに横になっていると、まもなく山内さんが安田さんを見舞いにきてくださった。山内さんは日本から色々な薬を持参してきていて、下痢の薬から風邪薬など何種類か差し出して、風邪の症状だから、風邪の薬を二、三種類飲んでみて、症状がよくならなかったら、病院へいきましょう、ということになった。安田さんは、山内さんの見舞いでかなりホットしたようすが伺えた。
十一時に、早めの昼食をとることにした。祭りの日が近いので、人々の数が増えている。N棟全体は、外国からの訪問者用宿舎である。その南がわにある広場は、千平方メートルぐらいの広さがある。そこにテントが張られた。それは、国内からお祭りに参加するためにやってくる人たちに食事をサービスするための準備だと誰かが言っていた。何千人という人たちに無料で食事が供される。
正午過ぎに三叉路に行ってみると、山内さん、パウロさん、少年の三人は午後のダルシャンには参加しない、という。
三叉路付近の広場から、ダルシャン・ホールに向かってトウトウと人が流れ始めている。ガネーシャ神像広場は既に満杯で、小高い丘に通じる小道に並ぶことになった。
ホールでの私たちの位置は、中央付近であったが、柱が邪魔になって視野もせまい。そこからは、ほんの一瞬のサイババの姿を見ただけだった。
ダルシャンが終わるとすぐに人々は、バジャンをするのであるが、私はそれには参加せず、すぐに部屋にもどった。
帰る途中、西洋キャンティーン前のキオスク型売店で、パック入りのマンゴー・ジュースを二パック買った。安田さんは、アイス・クリームとジュースだけは、喜んで口にしてくれる。部屋に戻る途中、二見さんを見かけた。彼は背が高く、スラリとした体型で、髪の毛をミュージシャン風に後ろで束ねていた。他の人とあまり言葉を交わす姿を見かけることがなかった。飛行機の中で、英文の本を読む姿を見かけた。孤高の人という感じであった。山内さんは、彼はチェンナイで私たちと別れて、アガスティアの葉(注30)を見に行ったと言っていた。
後からアシュラムに来て、私たちの部屋に加わると聞いていたので、同室になったら、アガスティアの葉の話しを聞こうと楽しみにしていた。しかし、彼は私たちとは同室にならなかった。
部屋に戻ると、二時五十分になっていた。それから、部屋に雑巾がけをして、シャワーを浴び、洗濯をした。そして、昼寝。五時二十分に起きて、買物に出かけた。濃縮ジュースを二本、袋詰めのビブーティを何袋か、ガヤトリー・マントラム(注31)のカセットなどを購入した。
五日目のこと(1)
2010年08月27日 · コメント(1) · 未分類
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Darwin // 2017年03月28日 8:31 AM
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