偽我について
このブログで
以前小池龍之介氏の「坊主失格」という本について
述べたことがあります。
この題名は太宰治の「人間失格」に
あやかってつけられました。
太宰治の人間失格は、
周囲の人々に自分をよく思わせたいために、
たとえてみれば、
一種の仮面をかぶって生きつづけることの苦しさを告白した小説です。
これは偽善の仮面です。
「坊主失格」の方は、
周囲の人々の偽善に対する反抗から、
偽悪を演じる苦しさを描いています。
両者とも自分の偽我を自覚しているだけに、
その苦痛も敏感に感じ取られています。
ビジネス社会で活躍していて
偽我を演じてもそれに違和感を感じずに
長い年月を過ごす人々は、
人生のある時期に深刻な病気を患うかもしれません。
クリシュナムルティもマイトレーヤも
「静寂」を体験することを私たちに勧めています。
分かりやすく言い換えるなら、
「静寂」を体験するとは、
瞑想によって魂意識に触れることです。
魂意識に触れると、
ビジネス社会で活躍している人々は、
忙しくて気づかずに過ごしてきた
仮面の生き方が
エネルギーの流れを堰き止め、
肉体に病状として顕れるということに気づきます。
偽我について
2013年07月12日 · コメント(0) · 未分類
タグ :
コメント (0)
コメントはまだありません。