農学校の思い出
朝起きて顔を洗うために井戸端に行きました。
コップを取ろうとするとコップが取れない。
コップはテーブルに凍り付いていました。
クリスマス休暇に入ったばかりの冬の初めのことで、
この地が私の住んでいる所よりもずっと気温が低いことに気づいた一瞬でした。
地域の空き家となっている古い民家をかりて、
自然農法を学ぶために集まってくる、
生徒さんたちの寄宿舎とするのです。
その準備の仕事に私はボランティアで参加しました。
二階建ての大きな民家でした。
二階は蚕を育てるための道具で雑然としていました。
ここに住んでいた人たちは、
養蚕で財を成した人たちだろうと想像しました。
埃まみれとなっていたそれらの道具を屋敷の外に出して、
入学してくるであろう生徒たちの寝室とするために、
道具の片づけを行いました。
別の日にはみそ造りのお手伝いをしました。
農学校の仕事を手伝うことに、
自分の人生をかけてもいいかなと思いましたが、
既に他の仕事を持っていたので、
ほどなくその民家から引き揚げました。
冬の寒さから突然昔のことを思い出しました。
農学校の思い出
2014年11月20日 · コメント(0) · 未分類
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