イエス・キリストの説教(マタイ伝5-13)に、
「あなた方は地の塩である」という言葉があります。
「地の塩」について考えます。
これはイエス独特の象徴的言い方です。
塩は当時の人々にとって、
なくてはならない調味料として、
その価値はよく知られていました。
動物たちにとっては、
生命維持に必要不可欠なものです。
当時の人々が地味ではありますが、塩が調味料としてだけでなく、
自分たちの生命維持に不可欠なものであることを、
認識していたかどうかわかりませんが、
非常に重要なものであるとは知られていたに違いありません。
秘教科学的観点から言いますと、
塩は酸とアルカリ(陽エネルギーと陰エネルギー)を
中和してできたもの。
いわば、両極の中間点を象徴するものです。
イエスが現代の中学生の誰もが知っているように、
塩が酸とアルカリ
を中和してできるものであることを、
この説教をした当時、
知っていたかどうかは分かりませんが、
第三段階のイニシエートであったことから推測すると、
秘教科学の知識として学んでいたかもしれません。
中和は、
イニシエートが辿るべき、
仏陀の黄金の中道の道に通じています。
そしてバランスの中央を意味しています。
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