日の出との連想で、
アルチュール・ランボーの
「永遠」という題名の詩を思い出しました。
こちらは日の入りの光景です。
日の出と日の入りの光景はどちらも、
私たちを日常感覚から離してくれます。
次の一節はその冒頭部分です。
「また見付かつた、
何が、永遠が、
海と溶け合う太陽が。
・・・」
(小林秀雄訳)
原詩の日本語訳は多数ありますが、
私の好みで小林秀雄訳を選びました。
(合地舜介のブログから引用)
:http://chuya-ism.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/ternit-
5509.html
アルチュール・ランボーは、
19世紀フランス象徴派詩人の一人です。
彼は日本の多くの詩人や作家たちに影響を与えました。
歓喜の歌の作者シラーといい、
「わたしと小鳥と鈴と」の詩の作者金子みすずといい、
アルチュール・ランボーといい、
詩人は自然の光景の中に、
深遠な秘教的真理が含まれていることを、
直観的に捉えています。
私たちも詩人の感性を身につけたいです。
日の入りの光景に永遠を感じるとは、
さすがに詩人ですね。
日常生活のなかでは、
永遠とか無限とかの概念を抱くことは私たちは普通はありません。
すべてに制限や限界があるという意識が、
無意識的にあるからです。
日の出の光景は、
それを打ち破ってくれるのかもしれません。
あなたは初日の出をみましたか?
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