ある雑誌の経済記事を読んでの感想です。
新陳代謝が活発な若者や壮年者は、
適切な運動と食事で、肉体の回復も筋肉の増強も急速です。
老年になると、新陳代謝は活発ではありませんから、
食事の量は少なくなり、
筋肉増強や肉体の回復はゆっくりしています。
消化と吸収は成長期のようではなく、
老年の肉体では、
少量で栄養価が高いものを選んで食べるべきです。
人間の肉体と、世界の経済に、
類似した点があることに気づきました。
最近読んだSI誌の経済に関する記事で。
「なぜ経済は成長をやめ、単に成熟すべきなのか」
と題された、デビッド・コーテン氏の記事でした。
イエスマガジンから転載したものです。
経済の根本に関わる問題を、
素人の私にも、分かり易く解説した優れた記事でした。
現在、世界の経済は困難な状況になりつつあります。
地球の資源は限られているのに、
人々が豊かな生活を送るのに必要だとして、
かつてのように、経済成長をとげようと、
先進国の資本主義諸国は、
大量生産・大量消費の経済を、
やめることができません。
これは新陳代謝が活発だった
若年期の人間と同じように経済状況を考えているからです。
しかし、新製品を売るためには、
まだ使える部分があるのに全体の製品は使えなくなるように、
耐久性のない部品がどこかに組みこまれています。
そしてまだ使える部分も一緒に廃棄します。
「もったいない」という感じがします。
このような今の経済システムは、
やがて資源が枯渇して崩壊します。
先進国の経済システムは、
原材料が豊富にあった若年期のものではありません。
老年期の成熟期を迎えるべきです。
このことをすべての人が認識している必要があります。
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