秘教日記

日本では昔から”おすそ分け”といって、
親戚同士よりも、
近所の親しい人と物を分け合う風習があります。

江戸時代の町人たちの長屋暮らしを描写する落語では、
”江戸っ子は宵越しの銭は持たぬ”
という諺を題材にしたものがあります。

長屋暮らしの大工がその日に稼いだお金を、
長屋の住人たちと宴の席を設けて、
パーと使ってしまうという落語です。

江戸時代の貧しい素朴な町人たちは、
分かち合ってその日暮らしの生活を行っていました。

単純で素朴な行いが主のメッセージを読むと、
私たちの神性を表現することになると今知りました。

解放をめざして、
イニシエーションの道を辿るには、
江戸時代の長屋住まいの労働者たちの心意気を、
現代の私たちは取り戻さなければなりません。

ここ老人ホームでも、
入居者の親族や友人がお土産を持参すると、
他の入居者におすそ分けが行われます。

おすそ分けは些細な行いですが、
これが神性の表現である分かち合いの第一歩だと考えて、
私たちは解放の道を進みます。