施設の遠足で、
東山動物園に連れてってもらいました。
入口から離れた所の檻には、
イケメンゴリラ;シャヴァ―二がいるのですが、
入口から近くの檻(おり)だけを見て回りました。
カワウソ、カバ、象の檻などです。
象が水浴びをしており、
私たちは年老いた象を長い間見つめていました。
象の優しそうな大きな目を見ているうちに、
こんなことを思いました。
”動物園の動物たちは、
どうしてあんなに悲し気な目をしているのだろう?”
”動物たちは動物園に連れてこられて、
食べ物には不自由しないし、
水を求めて何千キロも移動しなくてもよい。
安定した生活を送ることができるのに”と。
一方では、こんな思いも浮かんできました。
”野生の動物は安定よりも、自由がよいのだ”と。
政治の世界には、
保守とリベラルという概念がありますが、
”野生の動物たちは、
保守の安定よりも、
冒険のある野生の生活の方が性に合っているのだ”
などと気ままな想像を巡らしながら、
象の優し気な目を見つめました。
”人間も、動物たちと似ていて、
最初は安定を求めて、
保守に固執するかもしれないが、
やがて結晶化した考えの堅ぐるしさに気づき、
冒険心に目覚めてリベラルへと傾いていく。
成熟するにつれて、
仏陀が説く中道の道を歩むことを求め、
中道で自由の世界を求めるかもしれない”
動物園の檻の中の動物を見ながら、
イニシエーションの道のことに、
思いが及びました。
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