秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じ籠りに寄せて:息子よ(36)

2019年09月05日 · コメント(0) · 日記

山頂付近の山小屋で、昼食を食べて、すぐに下山した。途中、私は急ぎ足になった。というのは、次の宿泊を予約した宿の主人は、夕食時間までに、チェックインしてくださいと言っていたので、このペースだと、間に合わないと判断した。ところが、息子は、そんなことお構いなしにこれまでどおりのペースで歩いた。次第に、二人の距離が離れて、ついに姿が見えなくなるほど、私が先行した。途中の休憩小屋で息子が到着するのを待ったが、一向に姿が見えない。しびれを切らして、バックして息子を迎えにいった。三十分ほどいくと、息子は、大きな岩の上で寝転がって休んでいた。近くまでいくと、跳び起きて、私の後をついてきた。長時間車を運転してきて、疲れがたまっていたのだろう。
宿には、八時ごろ到着した。二人分の夕食の席がポツンと用意されていた。夕食後、風呂に入ってすぐに寝てしまった。

印象に残っているのは、鳥海山よりもどちらかというと、月山である。
人の背たけ以上もある山笹が生い茂って道幅を狭くしているごつごつした急斜面の山道があった。その山道に差し掛かる所に白い立て札があって、そこには役の行者と弘法大師が霊力の競争をして、どちらが霊力にまさっているか、互いに競争して山をかけのぼったという後世の民衆が想像して作った伝説が書かれていた。私たちは、ここを役の行者や弘法大師も登ったのかと思い、感慨にふけりつつ、険しい山道を進んだ。そこを過ぎると、非常に急峻な岩場にでくわした。登山装備を身につけている老齢の婦人団体に出会った。短い挨拶を交わした。山頂付近の山小屋に一泊する予定であると仰っていた。雨にふられてもいいように、リュックには雨よけの装備がしっかりとついていた。足どりはゆっくりしているが、登山経験が豊富であることをうかがわせた。
山頂付近の平らになった所につくと、風をきる音にはっとした。見ると、大きな鳥がブーメランのように目の前を通り過ぎていく。岩つばめであった。私たちを歓迎する意味か、それとも警戒して私たちを脅すつもりか分からなかったが、眼前まで急降下してくる。私は、非常に疲れていたので、その付近の平らで大きな岩を見つけて、その上に寝転がってしばし眠ってしまった。
小一時間もたっただろうか。目をさますと、息子も少し離れた所で、やはり平らな岩を見つけて眠っていた。私は、息子を起こし、後数十メートルだけ残っている山頂の神社をめざした。

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