秘教日記

イニシエート方にはよく知られている仏陀の“黄金の 中道”とは何か？霊的生活を追究するあまり過度に自分 の肉体をくるしめ断食をつづけていた釈尊は、一人の女 性スジャータのお布施のミルクを飲んで、光明を得る。 サトリに至るには、過度に苦行を実践するのでなく、ほ どほどにしてパーソナリティの生活と魂意識の霊的生活 のバランスをとりつつ前進することが最善であるという 智恵である。 　経済活動と新型コロナの感染拡大を阻止しようとする ことは両極にあると考えられている。相反する二つのも のや事柄を同時に追求しようとするときは、この仏陀の 黄金の中道の道が参考になる。世界は自由主義陣営と共 産主義陣営に分かれ、大国が覇権を争い軍備の拡張競争 を繰り返す。シェア・インターナショナルのＳＩ誌でか つて理想的経済システムのモデルが発表された。モデル となっていたのはスゥエーデンやノルウェーの経済シス テムで、正確の数字は覚えていないが、資本主義経済シ ステム六十何%と社会主義経済システム三十何％の二つの 経済システムの組み合わせだった。 　　現在世界はコロナ禍で苦しんでいるが、経済活動と 感染拡大を阻止する行動を相反する二つの活動と捉える なら、二つの活動の最適な割合を追究してみてはどうだ ろう。このことで確かな智恵が得られるかもしれない。 　相反する二つ行動と言えば、防衛のために軍事費を増 強行動と、国内産業活動を活発にするための行動もそう だといえる。覇権を得るために過度の軍事費を軍備に使 えば、やがて国力がおとろえ、衰亡する。