治療における信念の大切さ
について。
宇野先生が、かつてこんな話をしてくださいました。
ある村に貧しい老婆が一人暮らしをしていました。ある日のこと、旅人が老婆を尋ね、一夜の宿を頼みました。老婆は貧しいながらも旅人を精一杯にもてなしました。旅人は老婆のもとをさる時、こんなことを言いました。「やがて、体を病んだ人が、あんたに助けを求めにやってきたら、その人をたすけてやってください」といって一枚の紙を渡しました。それには「玄米、大豆、小豆、あわせて一升五合」と書いてありました。その時に、この言葉を言いなさい、と。
老婆はなんのことかさっぱり要領を得ぬまま、その紙をうけとり、旅人を送り出しました。
数日後のことです。「おばば、助けてくれ。おばば、助けてくれ」と大声で叫びおなかを押さえながら一人の男が駆け込んできました。老婆は、その男が病気だと見てとると、家にあげて、介抱し、手をその男がいたい所に当てていました。すると、まもなく男は痛みが和らぐのを覚えました。その時、老婆は例の旅人が渡していった一枚の紙に書いてあった言葉を思い出し、大声で「げんまい、だいず、しょうず、あわせていっしょうごごう」と叫んだのです。その瞬間に男は完全に元気をとりもどし、老婆にお礼を言って、その場は去りました。そして、今度は「玄米と大豆と小豆を袋に一杯詰めて老婆に、病気を治してくれたお礼だ」と言って渡しました。
その後、老婆は、「げんまい、だいず、しょうず、あわせて、いっしょうごごう」と唱えつつ大勢の病人に手を当てて病気を治しました。
・ある日のこと、病気を治してもらった人が、老婆の唱える言葉に興味をもって「お前さんはいったい何を唱えているのだ」とたずねますと、老婆は例の旅人が渡してくれた一枚の紙を見せました。それを見た男は「これには、げんまい、だいず、あずき、あわせていっしょうごごう、と書いてある。おばばに言い方は間違っている」と指摘しました。
そのご、老婆が「げんまい、だいず、あずき、あわせていっしょうごごう」と唱えながら手を当てても、思いの他めざましい治療の効果はあがりませんでした。
この話は、治療するさいの信念の重要さについての教訓が含まれています。
治療における信念の大切さ
2010年02月13日 · コメント(1) · 未分類
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Hanna // 2017年03月28日 8:32 AM
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