秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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三月九日、三日目の早朝

2010年08月17日 · コメント(0) · 未分類

早朝二時三十分頃に目を覚まして、用意をしかかると、隣のベッドに寝ている安田さんの様子がおかしい。「今日のダルシャンは休みます」という。近寄って額に手を当てると少し熱があるようだ。「分かりました。一人で行ってきますから、安田さんは休んでいてください」と言って、部屋を出た。岡山から母子三人で来ていた人がいた。五才ぐらいの男の子と小学四、五年生ぐらいの男の子二人を連れた若いお母さんである。そのお母さんが、昨日の夕方、私たちの部屋を尋ねてきて、上の男の子は女性グループで連れて行けないので、私たちの男性グループの仲間に入れていっしょに連れていってください、という。では、明日の朝三時半に、N9棟とN8棟の間の三叉路付近に来てください、と返事をしておいた。
 集合場所に来てみると、男の子はすでに待っていた。あまり多くを語らない、静かな男の子だった。安田さんはダルシャンを欠席されることを告げると、全員が揃っているということで、直ちに列を作って並ぶ、あのガネーシャ神像(注18)を祭ってある広場へと向かった。アシュラム内にはいたるところに、アカシャの一種と思われる喬木が植えられている。頭上には、その木のたんぽぽの穂のような薄黄の花が覆っている。インディアン・キャンティーンの横を通るとき、そのふくいくたる芳香に出迎えら、そして優しく私たちを包む。なんてすがすがしい朝なのだろう。人々が三々五々広場に向かって足早に歩いている。誰もが同じようなクッションを脇に抱えている。
 壁にうすいピンク色のペンキが塗ってあって、イースト№○と書かれた、学校の宿舎の前までくると、前を行く何人もの人々が、頭上の街灯の明かりをさえぎって、黒いシルエットとなっている。足元のコンクリートにはいくつもの人の影が次々と交差していく。突然、私は学生時代に幾度となく聞いていた、サイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」のメロディーが私の脳裏を過った。そして、その中の歌詞が思い出された。「ハロー、ダークネス、マイ・オールド・フレンド、アイブ、カムトゥ、トゥ、トーク・ウィズユー、アゲイン・・・」

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