秘教日記

オープン・マインド
この言葉を耳にすると、
私はいつも蓑虫の姿を
思い浮かべます
 
白い細い糸で枝からぶら下がって
風に吹かれてゆらゆらゆれている姿を
冬の冷たい風が吹く間
蓑に包まれて
保護されていたさなぎは
やがて春になると
自分でその蓑を食い破って
蓑から出て、蝶に変身して
大空に飛んでいきます
 
蓑から出る途中で力尽きて
そのまま死体となって
春の風に吹かれている蓑虫もいます
 
私たちは
自分を取り囲んでいる観念の殻を
目にすることはありませんから
自分がオープン・マインドに
なっていないとは考えもしません
 
やがて心眼が開けて
自分が
どのような観念の殻を作っているかに
気づく人も出てくるでしょう
年若い人々の中には
心眼が開けている人が多い
 
イエス覚者が
「新しい酒は、新しい皮袋に注がなければならない」
と言われた意味が分かます
観念の殻を取り払うことは
それほど難しいことです
 
それは長い長い人生経験を積むうちに
しっかりと固められてきました
そのようにしてつくられた観念の殻が
強くがっしりしたものであると
その分だけ
これまで目にしたり耳にしたことのない
アイデアや情報に対して
完全に耳をふさいでしまいます