「地の塩」について
福音書のなかに
「地の塩」という言葉が出てきます。(マタイ5:13)
かつて私がヨガの先生の指導を受けていたとき、
先生はこんな話をしてくださいました。
日本から満州国へ
開拓民として渡った人のなかに、
中国大陸の風土が
体に合わなかったのか、
すっかり元気をなくしてしまった
ご婦人がいました。
婦人は毎朝仏壇の前で、
ご先祖さまに挨拶していました。
自分の体の力が弱っていくのを感じて、
いつしかご先祖様に
力添えを心の中で頼むようになっていました。
ある日仏壇にお供えしたあった
岩塩を何気なく手にとって
舐めてみました。
驚いたことに塩辛いと思っていたのに、
その塩が甘く感じられました。
その日から仏壇の前で手を合わせ
お祈りするついでに、
岩塩を舐めるという習慣ができました。
しばらくすると、
婦人は体力を回復して開拓も進み
いつしか村一番の成功者となっていました。
しかし、日本は戦争に負けて、
婦人は満州から引き上げました。
ところが風土が体に合うはずの
日本に戻ってから、
再び体力が次第に衰えるのを感じました。
そしてふと中国大陸で舐めていた
岩塩のことを思い出し、
塩を舐めてみましたが、
岩塩のように甘くは感じられませんでした。
何が言いたかったかといえば、
程よい塩は甘く感じられますが、
程度を越えると人に敬遠されるということです。
塩って不思議な力を持っていますね。
「地の塩」について
2012年02月18日 · コメント(0) · 未分類
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