友人がピケティ著「21世紀の資本」の解説書を貸してくれました。
ピケティの「21世紀の資本」は、
BCが編集長を務めるSI誌に取り上げられたことがあり、
関心のある本でした。
解説書を読んだ感想を述べます。
格差拡大の原因は、
資本収益率の上昇が経済成長率を上回るためという
ピケティが二百年以上のデータをもとにして、
論証した経済理論を知って、
個人主義の投資家は、
せっせと株を購入して、
資本を蓄積しようとするかもしれません。
ピケティ自身は、
現在世界に広がっている経済格差を縮小するために、
世界各国が協調して、
累進課税を実行するように提案しています。
しかし一国でもその協調に参加しなければ、
資本家は資産をその国に移してしまいます。
預金者を決して明かさないスイスの銀行に、
世界の資産家たちが預金を預けているように。
他者はどうであれ、
自分だけ豊かになりたいという分離主義の考え方は、
逆に精神的貧しさをもたらし、
いつまでも解放されずに、
お金を手放すことのできなかった金持ちのユダヤ人のように、
果てしなく惑星の囚人として留まる、
ということが理解できなければ、
ピケティが理想と考えている事態には、
なりそうにもありません。
難解な経済理論よりも、
マイトレーヤの「分かち合い」の考え方が、
単純で分かり易いです。
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