秘教日記

24日の夜９時から放送された、
ドキュメンタリー番組「新・映像の歴史」を見ました。

第一次世界大戦の勃発から、
その時のヨーロッパ各国の動き、
人々の思惑と行動が記録フィルムを通して、
伝えられています。

現在の中東の不和の原因が、
第一次世界大戦時に作られていたことが、
歴史に疎い者にもよく分かります。

歴史の教科書には書かれていない事実が語られます。

これがアリのままの歴史とは言えないとしても、
少なくとも教科書で学ぶ世界史よりも
より真実に近い歴史認識を得た感じがします。

圧巻はともにユダヤ人のアインシュタインの友人で、
天才化学者フリッツ＝ハーバー博士のことを伝える映像です。

博士は窒素化学肥料を発明して、
ノーベル化学賞を受賞しました。

後にドイツ軍のために毒ガス兵器を開発します。

それを知った妻のクララは、
夫の恐ろしい研究をやめさせようとしたが、
聞き入られず自ら命を絶ちます。

皮肉なことに、
ナチス・ドイツがユダヤ人大量虐殺に使用した毒ガスも、
博士が開発したものです。

優れたメンタリティの持ち主も、
戦争という弱肉強食の活動にかかわると、
人間性が失われ、悪魔の様相を呈します。

博士の死後ですが、
毒ガスはナチスによって、
ユダヤ人大量殺りくに使われます。

ベンジャミン・クレーム氏の、
「落下」という題名の抽象画の説明には、
「阿羅漢（西洋ではアルハットと呼ばれています）でさえ、
落下する」と書かれています。

阿羅漢とは、
ブラヴァツキー著「沈黙の声」によると、
千年に一人出る第四段階のイニシエートです。
覚者となる一歩手前の人です。

ブラック・ロッジの覚者方は、
このような人々から構成されています。

確かにこのドキュメンタリー番組は衝撃的です。

第二集も是非見たいです。