秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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銀杏(ぎんなん)

2016年01月01日 · コメント(0) · 日記

銀杏を煎って食べた時。
学生時代を思い出しました。

私は学生寮で生活していました。
寮の庭には銀杏の大木があり、
秋の終わりごろには、
黄色いイチョウの葉とともに、
大量の銀杏の実が落ちました。

銀杏の実が熟れて、
果肉が腐敗すると悪臭がします。

腐敗する前に実を拾って、
土に埋めておくと、
殻つきの種だけが収穫できます。

それを乾かしストーブの上で煎って、
寒い夜を過ごしたことを思い出します。

沢山収穫したので、
菓子の箱に銀杏の実を詰めて、
家に送り返しました。

私が帰省した時、
隣に住むおばさんが私に母のことを話してくれました。

母は病気がちになり、
床にふせっていましたが、
私が送った銀杏の実を空き地に埋めて、
芽が出ると、毎朝その芽を見に起きてきました。

銀杏の新芽が成長して、
高さが10センチぐらいにまで伸びた頃、
その銀杏の木を母は、
児童公園の隅に植え替えました。

それからも銀杏の木の成長を見守るために、
時々家を出て、公園の隅まで出かけました。

銀杏の木が20センチぐらいになった頃、
ある朝、公園の隅の空き地まで来てみると、
銀杏の木はなくなっていました。

きっと、通行人の誰かが、
銀杏の木が十分な大きさとなる頃を見計らって、
持ち帰ってしまったようです。

銀杏の木の成長を楽しみにしていたのに、
「お母さんは気の毒でした」、と。

母よ、私は天国へ銀杏の実を持って行きます。

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