土曜日の朝NHKTVのニュース深読みという番組で、
バングラディシュのテロが再び取り上げられていました。
番組を見ている聴衆たちから寄せられる意見がテロップで、
TVの画面の下に紹介されます。
その中で、
テロ実行犯は高学歴で裕福な家庭の子弟だった、
と報道されたことに対して述べられた意見が注目をひきました。
オーム真理教の信者たちも
高学歴の人たちだったとことを指摘する人もいました。
高学歴の人なら社会に役立つ仕事をするのは当然のことだ、
という神話があるかもしれません。
高い学歴を身につけると、
エリート意識が芽生え、
自分たちと考えを異にする人たちの間に壁を作りがちです。
フランスでチュニジア人が起こした事件も根本の原因は、
フランス人特有のエリート意識による壁だというのが、
私の見方です。
人間の構造は感情よりもマインドが上位に位置していますが、
情緒とバランスのとれた愛ある理解という
マインドの支配がなければ、
ブッディの世界に到達できません。
パタンジャリのヨガ経典の言葉だと記憶していますが、
「マインドは大詐欺師である。
弟子よ、この詐欺師を殺戮せよ」。
マイトレーヤが三つの教えの中で、
「マインドに正直に、生気に誠実に」と諭すのは、
知性と情緒はどちらが勝るということではなく、
並行して発達させるべきことを言っているのだと思います。
コメント (0)
コメントはまだありません。