秘教日記

覚者方は私たち人間の苦悩・悲しみ・喜びを、
すべて経験してきている。

いつか幼い少女が実の母親に殺されるという事件がありました。

残酷な母親は自分の子供が邪魔になったので、
幼い我が子を橋の上から川に投げ落としました。

幼い少女を写した写真を見ると、
わずかでも人を疑うというような、
影のある表情は見られず、
天心爛漫な表情をしていました。

その写真を見たとき、
「覚者となる前のイニシエートは、
　人間のありとあらゆることを知るため、
　実の母親に殺される」という経験をするために、
意図してそのような人生を選ぶこともある、
という文を読んだことを思い出しました。

覚者は「人間のありとあらゆる苦悩を知る」という説明は、
私の人生観を変えました。

聖書を読んだ時、
イエスは避けようと思えば、
十字架上で磔になるのを避けることもできたのにと、
思いました。

磔刑になることがイエスにとって、、
第四イニシエーションであることを、
イエスは知っていたと考えられます。

イエスは意図して、パーソナリティを
十字架につけて、人格を放棄しました。

それが第四イニシエーションの眼目です。

「人間のあらゆる苦難を経験しつくして、
　人は覚者となる」。

この記述は私に勇気を与えてくれました。

私は難病にかかっていますが、
この苦しみを経験することで、
カルマの償還を果たせるのだという感じがします。

イニシエーションの道を辿っていこうと思います。