比叡山千日回峰の記録映像をNHKTVで見ました。
酒井雄哉(さかい ゆうさい)さんは、
自ら人生の敗北者と名乗り、
この行に志願しました。
山を駆け上り駆け降りる、
単純な行を命がけで千日間行い続ける姿に
感動しました。
地球を丁度一周するぐらい歩くのだそうです。
「男は黙って・・・」ではありませんが、
知識を詰め込んだ人よりも、
単純でも行の実践者の方が言葉に力があります。
番組の解説者の一人、脳科学の権威者が何を言おうと、
酒井さんの行の重さに比べれば、
虚しさだけが印象づけられます。
酒井さんの座右の銘:
「一日一生」という言葉が紹介されました。
”明日はもうない”という覚悟で、
その日一日を真剣に生きるという意味だと思います。
断食をして食べ物を絶つと、
まず、嗅覚が研ぎ澄まされます。
嗅覚、聴覚、視覚、触覚など、
ありとあらゆる感覚が、
自然界の生命の営みに鋭敏となり、
生命を維持してくれるものを、
敏感に察知するようになる。
そのとき、
私たちは食べ物だけでなく、
自然が与える様々なものによって、
生かされているということを、
実感できるのかもしれません。
イエス・キリストの、
”人はパンのみで、生きるにはあらず”
という句を思い出しました。
ただ感謝、感謝です。
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