昨夜(9/9)TVでNHKスペシャルを見ました。
1950年の朝鮮戦争後、
沖縄に核ミサイル基地が建設され、
核弾頭を積んだ爆撃機が、
低空飛行でレーダー網をかいくぐり、
敵国に侵入する訓練基地が作られていたことが
特集されていました。
沖縄が日本に返還されて、
今はそのような核ミサイル基地はありませんが、
そのことは、ずっと秘密にされてきたことです。
訓練中に誤ってミサイルが発射され、
危うく核戦争になりかかったこと、
模擬爆弾によって、
沖縄住民が死亡したことが紹介されました。
これらの事件はこれまで、
トップ・シークレットにされていたのです。
それがなぜ、
今になって米軍は公開を許したのか?
この番組とは別ですが、
夕方のNHKのニュース7という番組で、
北朝鮮がなぜ核を開発し続けるか、
という理由を解説するNHKの記者がいました。
記者の話しから、
イラクやリビヤが米軍の攻撃を受けて、
政権が倒されたのは
核抑止力を持っていなかったからという考えが、
北朝鮮にとって固定観念になっているのでないか?
と私は思いました。
ロシアのプーチン大統領は、
「北朝鮮は草を食べてでも核を開発し続けるだろう」
と言ったという。
北朝鮮の、
核の抑止力に対する信仰は並々ならぬものです。
ソ連とアメリカは、
キューバ危機を経験し、
人類滅亡のシナリオは、
現実的であると気づいたと思います。
金正恩氏もトランプ氏も、
たぶんそのことに気づいていません。
映画「猿の惑星」には核兵器によって、
人類が滅亡したことが描かれています。
シリーズが大ヒットした背景には、
キューバ危機がありました。
今朝(9/10)も、民放TVの報道番組で、
北朝鮮軍と米韓連合軍の戦争になった時のシナリオが、
予測されていました。
「猿の惑星」のシナリオを知らない人の気楽な予測だと、
私には思われました。
アメリカが北朝鮮の核開発をやめさせるために、
さらなる制裁措置を国連で働きかけたいのは山々ですが、
北朝鮮を刺激し北朝鮮が挑発軍事行動を起こして、
トランプ氏が爆撃に踏み切るかもしれない
と解説する人もいました。
米軍は核攻撃をした場合、
その結果が人類破滅になると危惧する軍事関係者が増えている
と番組を見て感じました。
沖縄に核ミサイル基地が存在したことを、
アメリカがNHKに公開させたのは、
核兵器の使用から始まる戦争のシナリオを
私たち全員が認識する必要があるからです。
米軍関係者は核戦争の恐ろしさを北朝鮮の人々にも、
認識してほしい。
核戦争を避けるために。
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