秘教日記

容疑者の顔写真は、一見すると、
殺人者の顔には見えない。

そのことから、
2016年の相模原障がい者殺傷事件の
植松容疑者のことを私は思い出しました。

”人間には、天使と悪魔の両方が潜んでいる”。

TVニュースを見た施設のスタッフが言いました。
”この人を産んだ母親が、一番つらいでしょうね”と。

TVに出演していたコメンテイターのほとんどの人が、
容疑者の異常性を指摘していたのに対し、
一人の人が言いました。

”このような犯罪者を生み出す社会に問題がある”と。

生まれてきた真の意味を知ることなく、
死にたいという思いから、
人を殺すようになった、
社会とはどんな社会でしょう？

”死にたい”という固定観念に束縛されて、
犯罪者となって行く人生は、
秘教的観点からは、
知識の光が得られず、
闇に包まれた”無知の殿堂”に幽閉された人生と理解される。

蛾が光に誘われることを見て分かるように、
虫さえも光を本能的に求めている。

人間も本能的に光を求めてこの世に生まれて来るのに、
意識して光をもとめず、
犯罪を冒すことになった者は不幸です。

人間にとっての光とは、
”知恵”のエネルギーです。

アダムが天国を追い出されたのは、
知恵の実であるリンゴを食べたからと、
象徴的に聖書に書かれていることは、
私たちが物質界に生まれる意味をつたえていると、
私はが理解しています。

知りたい、という衝動を抱いて、
天国である霊界から私たちはこの物質界に生まれて来る。

知りたい、という飽くなき衝動によって、
自ら母親の胎内にはいるのです。

その衝動は”生きんとする意志”と、
表裏一体となっていて、
諸々の欲望もそこから生じてくるに違いない。。

私たちは、愛を知ることによって、
光を得ることができるから、
愛を知ることができる文明を創造しなければならない。