アリス・ベイリーの著書の一つに、
「ホワイト・マジック」というタイトルの本があります。
「白魔術」という意味ですが、
読んでみると、
魔術のやり方が書いてあるわけではなかった。
白魔術という題名から、
魔術の習得を期待して読んだのに。
ところで、
魔術にも、白魔術と黒魔術があり、
他者を害する目的で行う魔術を黒魔術という。
魔術は、一歩間違えば黒魔術となりやすい。
利己的に他者を利用しようとしたり、
誰かを害する(自由意志を冒す)魔術は黒魔術です。
ミラレパの伝記を読むと、
自分の家族を殺害して土地を奪った村人に復讐するため、
ミラレパは黒魔術を習得して、
村人を殺害します。
その後、悔い改めて、
正しい道に自分を導いてくれる師匠をさがします。
それがマルパ師匠でした。
マルパはミラレパを正しい道に導くために、
過去の黒魔術の悪行のカルマを償還させるために、
地獄の鬼のように、
石作りの城を造らせては何度も建て替えさせます。
ミラレパがその苦役に耐えきれず、
自殺しようとしたそのとき、
マルパは灌頂(イニシエーションのこと)を許します。
正しい道に進むには、
罪のない身の潔白さが求められます。
魔術で思い出すことがもう一つあります。
空中からビーブティを取り出す
サイババのパーフォマンスを
まやかしの”手品である”と
主張する本が出されたことがある。
「白魔術」(ホワイト・マジック)という題名の本」は、
読者に黒魔術の方向に進むことがないようにするための、
準備の段階の教科書かもしれません。
「ホワイト・マジック」は、
魔術を習得する準備段階の教えで、
身の潔白さを保つ教えですね。
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