私たちの味覚は、
幼い頃に母親によく食べさせられたものが基準に形成される。
母親は幼子に食べさせる物に気をつける。
新鮮で自然のもの、
つまり、添加物を加えてない物を選ぶ。
幼い頃に形成された味覚は、
その人の食生活を長きに渡って支配する。
食べ物の純粋さには、
気をつけたいものである。
食べ物の純粋さと言えば、
本物の味のことで思い出すことがあります。
以前に皆空庵という名前の
喫茶店のことをブログに書きましたが、
その店のママが淹れてくれるコーヒーの味が忘れられず、
何年か後に、店の名を書いた、
目立たない小さな看板をやっと探し当てて、
再び訪れたことをおもいだしました。
偽物が横行する世の中においては、
本物はどれほど労力をついやしても手に入れたいものです。
情報もその通り。
TV番組の”なんでも鑑定団”をみていると、
わかりますように、
真作と贋作を見分けることは、
難しいことです。
幼い頃から、本物に接することを心掛けたいものです。
ところで、
太宰治の「人間失格」は、
自分の中ににせものの偽我意識と、
ほんものの真我の意識が存在することを認識した人の、
苦悩の告白です。
この作品に倣った「坊主失格」という本も、
真我と偽我のことをテーマにしています。
私たちは、本ものを身近におきたいものです。
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