秘教日記

ＮＨＫの朝ドラ「夏空」を見ていたら、開拓者のおじ
いちゃんの柴田剛男が孫のテルオの考えを受け入れ、
”テルオに従え”というセリフを言います。この言葉を聴
いて、タイトルの諺が脳裏に閃きました。年齢を重ねる
と、若い人の考え方に頼りなさを感じ、不安をおぼえる
ものです。
私も自分の肉体は弱っていますが、私をケアしてくだ
さる訪問看護師の方たちやケアマネの考え方に不安を感
じています。年配の者が自分の結晶化した考えに固執す
るのは、世の習い。そこで、老年者への訓示として、タ
イトルの諺が存在価値を有しているかもしれません。
年齢を重ねると、若い人の考え方に頼りなさを感じ、
自分の考え方を押しつけがちとなるのですから。
昔アメリカ旅行にいったとき、或る神智学のアシュラ
ムを訪問しました。そこに住んでいる人々は老齢の人々
ばかりでしたが、私たち若輩者が想い着きで意見を述べ
ても、それを決して否定せず、ちゃんと考慮して私たち
の考えを軽視することがなかった。
覚者方が私たちよりも経験が深く洞察力も優れている
のに、覚者方は私たちに自分たちの考え方を押しつける
こちはなく、人間の自由意志を冒すことを決してしない
のは、アメリカ旅行に行ったときに知った老年の神智学
者たち姿勢からよく理解できます。
ともかくも、私たちも覚者方に見習い、自分の意志を
相手に押しつけるという行為は避けたいと思うこの頃で
す。