秘教日記

当たり前の話しだが、宇宙空間は無限である。しかし、私たちは無限という概念だけは理解しているかも知れないが、無限の感覚は本当に持っていない。体験の世界で境目のあるものばかりを目にし、形あるものはすべて限られた大きさのものばかりである。
宇宙空間が無限であるということを考えているうちに孫悟空がキントン雲に乗って宇宙の果てだと思われる所まで行ったように想像上の果てに境界を思い描く。その後でその境界の向こうはどうなっているのだろう？やはり空間が続いているにちがいない。
そんなことを考えているうちに、気がとおくなるような変な感覚になったことが思い出される。
ところで、メビウスの輪は、テープを一回ひねって端と端をつなぐとテープ上の平面は無限空間と同様境がない。メビウスの輪の形は無限を表す記号の形状です。
メビウスの輪は無限の平面をつくる。では無限の空間はどうなっているのだろう？
トポロジーという数学の分野があって、無限空間はメビウスの輪のようにネジレタ空間かもしれないことをしめしていた。
境界が存在しない、と云うのが真理の姿であって、私たちが日常生活で目撃している境は形態の世界：物質界だけに特有ののものである。ということは、無限とか境界が存在しないことの方が真理であり、壁や境を作ることはマヤの世界に生きる者の特徴といえる。
アグニ叢書に「無限」というタイトルの本がある。私たちに無限の感覚を抱くことを勧めている。