秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じこもりについて(16)(家内の手記の続き)

2019年12月05日 · コメント(0) · 日記

退学か留年かを決める時期になり、教師より「進級はできないが留年して一年生として席を置くことができる」 と留年を勧められ、前担任と新担任の教師が息子に面接し話し合って下さったが、留年では後輩に会うのがいやだと、退学の決心を変えることはなかった。
止まってしまった時間を本人はどう取り戻して行くのだろう。退院後は外来通院となり、親子のカウンセラーでの治療が続く。親が悪い、いや子供が間違っているとの応酬が続く。薬は本人が望まず、先生も了承するものの、自分でコントロールが出来なければ入院することになるという条件つきの退院だった。息子の治療の一貫として、親子関係の修復作業にと、夫も息子のマンションで食事を共にすることになるが、まだこうなったのは、お前たちのせいだという息子の怒りを受けとめられず、はらはらしながらうろたえると同時に、子供の欲求を満たそうと、すぐ行動してしまう自分がいた。夫はすぐ手を引き、マンションに来なくなってしまい、このままの状態では解決できないと、一年間息子の前から姿を消すことを決意する。福井県にある、「はぐるまの家」に身を寄せた。そこは家族からはぐれ、又自分を見失ってしまった子供たちを太鼓の演奏を通し、共同生活の中で自立させるための私営の施設を営んでおられた。問題を抱える子供たちに接することで、息子の気持ちを少しでも理解でき得たら、又家族としてどう生活されているのだろうと興味があり、四、五ケ月寄宿させてもらい、共同生活を始める。夫が一度、私がどんな生活をしているか見たいという息子と共に逢いに来てくれ、はぐるまのメンバーから大歓迎を受け、息子も緊張感の中にも楽しい半日を過ごすことができたようだった。(私は内心、息子をここで預かってもらい、再生できればと期待したものの、太鼓には興味がないとあっさり蹴られてしまう)。北国の気候は厳しくこの中で生活する人たちの根性は坐っている。自然の厳しさが人間を育てるようだと感じた。お母さんと呼ばれている人は、包容力のある人で、エンターテイナーであり、小説も書く。絵も料理も上手い。人を育てるのも心得ておられる。一つに秀でることは、全てに繋がるのだと感じる人だった。短期間ではあったが、学ばせて頂いた事ははかり知れないものがあり、ものの見方が変わる転機であった。ここで年を越し、一月に実家へ戻り、暫く両親の世話をする。

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