秘教日記

mimizutoisiのブログ

秘教日記 header image 2

新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

ブログ各記事をクリックするとコメントすることが出来ます。

閉じこもりについて(17)(家内の手記の続き)

2019年12月06日 · コメント(0) · 日記

息子はマンションで一人の生活を送っていた。生活費に四万円欲しいと要求があり、福井から月一回帰省し主人に渡していた。福井でも仕事はすぐ見つかり、勤めることができた。北陸の人たちは温かく懐が深い。色々な方に助けて頂いき、感謝、感謝の日々を送ってきた。

平成九年になり、息子は仕事に就きたいと夫に電話してきた。夫の姉の知人でIモータースという自動車修理工場を経営している人のところへ就職が決まる。板金の仕事で、一対一で教えを受け、筋はいいと言われたという。十八才で四輪普通免許を取得したことで、Iモータースの社長にクラッシックセリカを一万円で譲り受けてからの息子の行動範囲はぐんと広がっていった。東北地方のドライブ旅行に出掛け、この時の体験談をおもしろく語ってくれた。好きな車を手に入れ、仕事は嫌ではなかったが、人間関係の対応が負担になるようで、Iモータースの息子さんに厭味を言われたとの理由で、退社してしまう。息子がお世話になっている時、一度だけ御挨拶に出向いたことがある。息子は当然退社していると思いきや、残業中で、吹きさらしのタタキにしゃがみこみ、研磨器を器用に使い、働いていた。私の姿を見てびっくりしたようだが、ニコッと笑いかけてくれた。まだまだ幼さの残る子供時代の笑顔に心がなごむ。手も少し大きくなってきたように感じた。社長は温厚な方で預けても安心していられた。次に就いたのがKモータース。ここは板金の仕事と違い、車の修理全般を扱い、車検等の仕事も任され、結構大変らしく、なかなか仕事のスピードに慣れないとこぼしていた。そのうち、「社長から仕事が自分に合わないと思ったら、考えた方がいいんじゃないか、と言われた。どう思う、辞めろと言うことかなー」と息子が尋ねてきたことがあった。社会の厳しさと自分の実力を知って行くようになるが、働く楽しみを感じて行くようでもあった。

タグ :

コメント (0)

コメントはまだありません。

コメントする

CAPTCHA