秘教日記

富士山の山頂からご来光を見てみたい。
多くの外人さんが富士山に登り、あまりの寒さに耐えられず、大勢の外人さんがトイレに避難しているために、トイレが使用できずトラブルになっている、という問題を或るTV番組が取り上げていました。外国の人に日本の富士山々頂から眺めるご来光の素晴らしさが広く伝わっているようだ。しかし、夏の暑い気候の最中でも、富士山々頂は零度近くまで気温が下がることがあることを知らずに、気軽な服装で登山する外人さんが多い。
話しは変わって、私たちはどうして日の出を見てその光景に感激し、新たな生きる目標を持つとか、新鮮な気持ちを抱くのだろう。新年の初めだけでなく、いつ日の出を眺めても、生まれ替ったような新たな決意ができる。
新たな気持ちと言えば、私も幼児の頃には、生家は戦前の成金の家庭の風習が残っていて、屋敷の庭に兄弟そろって、白い砂を筋状に蒔き、大きな門松を飾り、漆の盆に乗せられた朝食を家族そろって頂いた頃は、歳が改まるとともに、新鮮な心持ちを味わった。今は、その頃のような新鮮な気分を味わうことはない。せめて、日の出の太陽を見てみたいと思いますが、それも叶うことはない。
ところで、神話にヘラクレスが怪物ヒュドラを退治するのに、切りとったヒュドラの頭を太陽に晒すことが書かれています。妖怪ヒュドラの頭の髪の毛は蛇の姿をしていて、ヘラクレスがヒュドラの首を切っても髪の毛の蛇は次々に英雄に襲い掛かります。しかしヘラクレスが切り落とした首を太陽の光に晒すと、妖怪は消えてなくなります。アリス・ベイリーの解説によれば、太陽とは魂意識の象徴で、ヒュドラは私たちの誘惑の元の象徴。太陽は私たちの魂の象徴と言われてみると、日の出を見ると、殊の外、神々しさを感じるのもモットもだと思います。