秘教日記

TVを見ていると、自分たちの家が燃えているのに、気がついていないのか、平然と普段通りに過ごしている映像が流された。奇妙な映像だな～と思っていると、ボーボーと燃えていて炎も出ているのに、家にいる人達はまるでその炎さえも見ていないかのように、普段通りに過ごしている。この奇妙な映像は、スェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが主催しているグループが制作した広報用のビデオ映像であると、紹介された。自宅が燃えていて、炎まで出ているのに、平然と日常生活を送っている人々は、環境問題に無頓着で、自分たちの目の前のこと、お金のことしか考えていない大人たち、更に言えば環境問題よりも経済問題優先だと考える政治家や経済人たちを皮肉った姿だった。
世界は今新型コロナウィルスで大混乱している。環境問題は忘れられているかのようである。グレタさんは人類が今直面しているコロナの危機とは別の意味で、危機に直面している。おりしも、TVは海洋学者たちが海に捨てられたプラスティックゴミが日光で細かくされて、マイクロチップとなり、海の生物たち；主として魚たちに食べられ、魚たちの体内に蓄積され、最終的に人間に戻ってくることを怖れている、という番組があった。二千三十年ころには、魚の量を上回る量のプラゴミが海にあるそうだ。
環境問題が深刻に捉えられていない。その情況は自宅が炎に包まれていても、ゲームか何かに興じている姿と類比されて、その映像がTVにうつされた。