題名から推測するに、魔術には“黒魔術”と称するもの もあり、白魔術と大きく分かれる二種の魔術があると考え られます。先に紹介したヨガナンダの「或るヨギの一生」 という本の中に、書かれていることですが、洞窟にこもっ て熱心にヨガを実習している人を見て、通りがかった聖者 (インドでは、何でもない風の通行人が聖者だったりする ようです)がそのヨガの実習者に魔術を教えました。何年 か後に、聖者が再び訪れてみると、自分が教えた魔術が見 世物に使われていました。ヨガの実習者は、ロープを空中 に伸ばし、そのロープをよじのぼるという術を見せてお金 を徴収していたのです。そのことを知った聖者は魔術をヨ ガの実習者に教えたことを後悔し、魔術のワザを全てとり あげ、そのように魔術のワザを用いた結果が将来どういう ことになるか、カルマ的結末をヨガの実習者にみせました 。 この話と、アトランティス大陸が水没したことから考え 合わせると、利己的目的のアストラル的魔術は黒魔術の部 類に入り、魂意識の実現を目指すことが、白魔術と言える 。「ホワイト・マジック」には次のように示されている。 “・・・現在の態状と環境において、霊的志向者、即ち、 受け入れられた弟子の道を目指す志向者の生活を最もうま く送ることができるかを学ぶことにしよう”。
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