第一の根本公理に述べられている言葉の“二重性”という 言葉が私の注意を引きつける。占星学の12星座(黄道1 2宮)のサインの象徴的記号には、二重性を意味する図形 が含まれているサインが多数ある。その中の双子座のサイ ンⅡは、兄弟星ポルックスとカストールを表現していると 言われているが、秘教占星学にはキリスト意識と肉体意識 、言い換えると魂意識と個我意識を示すと言われている。 キリスト意識;魂意識を具体的で分かり易く言い変えるな ら、母性とか父性と言えるかもしれない。母は誰でも幼子 に対して、自分を犠牲にしても、子供の命を守ろうとする 。父親にしても我が子の生命を守るために、自分を犠牲に することをいとわない。例外的に、自分の子供よりわが身 を大切にする人がいないとは言えない。私が子供の頃、父 親から大泥棒石川五右衛門は釜茹での刑で、我が子ととも に、熱せられたとき、我が子を自分の足の下に敷いて熱さ を防いだという話しを聞きました。その時、自分が一番か わいいと思う人は、子供さえも犠牲にするのだと知りまし た。 その後、世間の事件の中に、我が子さえ邪魔になり、残 虐に死に追いやる母親もいるということを、ときどき耳に しました。母性や父性は誰にも備わっているというものの 、個我意識がそれらの意識に勝っている人も少なくない。 何はともあれ、私たちは魂意識と個我意識、言い換える と良心と利己心の戦いが存在するということを覚えておき たい。 「ホワイト・マジック」の前書きの中の第一公理に示さ れている二重性の表をここにかきます。
霊の様相 物質様相
- 生命 ・・・ 形態
- 父 ・・・ 母
- 積極 ・・・ 消極
- 暗黒 ・・・ 光
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