今も購入できるか、分らないが40年ほど前に、スポー ルディング著「ヒマラヤ聖者の生活探究」という5冊が組 になった書籍が霞が関書房という出版社から出ていまし た。その中で一人の聖者が“カルマの法則”を具体的に 実演しながら解説場面があります。私はその場面の描写 を印象深く覚えています。その描写を今思い出してここ に紹介してみます。正しく覚えているか不安ですが、試 みてみます。聖者は水を入れたコップを手にして、想念 でその水を凍らせようとします。勿論私たちには想念で 水を凍らせることはできませんが、聖者は超能力の持ち 主で、そのコップの水を凍らせることができます。コッ プの水を凍らせようとする想念は、宇宙を池のようなも のに譬えると、池の中心にあるコップの水は凍り、それ を凍らせようとする想念は池の水面に波紋ができ、波紋 が次第に広がっていくように、池の周辺に達し、岸辺に 反射され、その想念はコップの水を凍らせようとした本 人にも及び、本人が凍てついてしまいます。 この他、「或るヨガ行者の一生」というヨガナンダの 著書には道端で物乞いをしていた人に、いたずらでミル クに石灰を混ぜて物乞いに差し出すと、その人は平然と ミルクを飲み干します。すると、いたずらで石灰を混ぜ たミルクを差し出した本人がお腹を押さえ、苦しみ出し ます。その時、物乞いの姿の聖者は言います。「自分と 相手とは一体であることが、これで分かったであろう」 と。物乞いの姿をしていた聖者に石灰を混ぜたミルクを のませた人のお腹は聖者のお腹と入れ替っていました。 これと似たような入れ替わりのことを私自身も体験し たことがあります。カルマの法則とは“相手に為した行 為はいつかは、自分に戻ってくる”と理解できる。
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