秘教日記

現在多くの人々はすでに第一イニシエーションを通過しており、そのような人々が多数転生してきていると述べられている。イニシエーションは、そのような人々の課題となりつつある、とＪＫは述べている。これまでの二千年間で、つまり、イエスの誕生の時代に始まる「うお座」の時代は、個我意識を確立時代であったという。これからの時代、みずがめ座の時代は、確立された個我意識からハートの意識へと意識の焦点を変える時代で、そのような段階に達している人々が大勢誕生していると言われている。だから、イニシエーションという言葉を意識しようがしまいが人々は、イエスの誕生に象徴される意識レベル、愛を表現するレベルに近づいていると示されている。
そこで、死に際して、正しく意識を維持することがとても重要となる。なぜなら、肉体を無くした後の意識は、生前の意識がこの世の時間感覚で、ほぼ永遠に持続されるからである。このことを高橋信次氏は、あの世の「慣性の法則」と呼んでいる。物質界にある物理法則に対応するあの世の法則である。肉体脳を無くして時間の観念のない世界のことを、この世の感覚で話すことは滑稽かもしれないが、私の個人的な思いとしては、この世での執着をすべてなくして、「無の状態」になることを願っている。そして、これが「死ぬ技術」と呼ばれるものを構成する基本となっている。
「すべての執着を無くして」とは言っても、悟った人は別として、誰しも何らかの執着を、意識しようが、意識しまいが、持っているものである。それに気づき、さらに解放された生涯を送ることを目指して、死の瞬間の意識を作っていきたいものである。