インドに来たときと、逆のコースを辿って私たちは帰国の途についた。クアラルンプールで、乗換えの飛行機を待っているときに、飯島先生のお嬢さんと話す機会を持った。彼女が言うには、プッタパルティに到着した時、木の上で猿たちが争っていたのは、ババ様の体調が完全ではなかったからだそうである。
聖者のいる場所では、動物たちが争うことはないのが普通であるという。
このようなことを知っているとは、まだ若いのに不思議な人である。また、彼女はお母さんと、二人でこのマハシバラトリの祭りに参加しようと考えていたが、ババがビジョンに現れて、お父さんも一緒にくるように、というメッセージを受けていた。
私がスワミから、ビブーティを頂いたという話しがグループの人たちに知れ渡ってからは、女性たちが私に関心を抱くようになった。家内が、私が翻訳した本について、二人の女性に話している。彼女たちは私から直接話しを聞きたいと言った。私はアリス・ベイリーのことを紹介して話した。私がアシュラムで目撃していたのは、彼女が書いた本の中で論じられている光線エネルギー(注参考文献1参照)の働きであったと、認めることができる。
近い将来、多くの人々がこれらのエネルギーを感知し、認識するようになるであろう。今は過渡期である。極少数の人たちが、一般の人々が無意識的、潜在意識的に感じて、行動に移しているものを、意識的に取り込み活用している。
私は関空に向かう飛行機の中で、インドで体験したことを本にまとめようと、決意を固めていた。体験したことを一冊の本にまとめることは、大変な作業であり、これまで経験したことのない、私にとって初めてのことだった。しかし、どういうわけか、今はそれができるような感じがしてならない。その準備のために、旅行の最初の出来事を思いだしていた。
「ダルシャンに参加できるのは、ババに呼ばれた人だけです」と安藤さんが言っていた。私たちはもう少しの所で飛行機に乗り遅れる所だった。諦めていれば、サイババに会えなかっただろう。
最後のダルシャン(4)
2010年09月06日 · コメント(0) · 未分類
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