浜にでると、若い人たちは、花火を買うために、店のほうに歩を向けたが、先生と私はみなについてはいかず、若い人たちがもどってくるのを待った。やがて、花火を手にした若い人たちが水辺に近づいて行ったが、先生は別の方向に進んだ。私はどちらについて行くべきか少し考えて、先生の後からそっとついていくことにした。先生は、水辺からやや離れたところに、浅い穴をほって、そこにどっかりと腰を下ろし、安楽座法で座って瞑想状態に入られた。私はそばに行ってはならないような気がしたので、少し離れて、その様子をうかがっていた。しばらく後に先生は立ち上がって、若い人たちといっしょになった。私もすぐにいっしょになった。
海水浴からもどって、先生のお宅を訪ねたとき、あの時の瞑想の話になった。そして、あの時、先生が昔兵庫県の三木市にいるときに治療したことのある人からの依頼を受けて、遠隔治療を行ったと言われた。私はそのときに初めて、遠隔治療ということを知った。あんなことで、病気が癒されるなら、これほど楽な商売はないと思った。そして、秘かに治療の技術を身につけたいと思った。
私は口に出して、 治療のテクニックを習得したいとは、言わなかったが、たぶん私の思いは先生に伝わっていた。先生は、人の隠れた思いも、かすかに考えたこともすべてご存知だった。私は以前よりも足しげく先生のお宅にお邪魔するようになった。そんな私を先生は歓迎してくださった。
夏の思い出(3)
2010年09月18日 · コメント(2) · 未分類
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Katlyn // 2017年03月28日 8:14 AM
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