「エリエリレマサバクタニ」
私は学生時代に、
東京で過ごしたことがあります。
新宿駅で電車を降りたとき、
駅の構内で柱を背にして改札口に向かって
ジッと立っている一人の女性を見かけました。
何しているのだろうと興味を持ちました。
彼女は「新宿のマリア」と呼ばれている人で、
詩を書いて、
それを新宿駅の改札口を出てくる
これはという人に売りつけて、
それを生活費にして生活していた
バガボンド的な人でした。
駅構内では商売はできないので、
改札口を出た人を追いかけ
交渉して自分の詩集を売るのでした。
私は彼女に詩集を売りつけられました。
その詩の中の一篇の中に
「エリエリレマサバクタニ」
という言葉が書いてありました。
私がその言葉を読んだときは、
何の意味かなあと思いました。
その後、彼女が私の友人の一人と
同棲していることを知りました。
しばらく経って、
その言葉はイエスが十字架上で、
絶命する直前に発した言葉で、
「我が神、我が神、何ぞ我を見捨てたもうや」
という意味のヘブライ語であることを知りました。
この言葉を読むと
第三イニシエーションをパスしていた
イエス覚者さえも、
土壇場では神を疑うことがあるのかと思いました。
DK覚者の解説を読むまでは。
DK覚者の説明では、このイエスが発した言葉は、
各イニシエーションを受ける直前に、
イニシエートは一時的盲目状態におかれる
という事実を伝えるための
マントラムであることが説明されていました。
「エリエリレマサバクタニ」について
2011年12月17日 · コメント(0) · 未分類
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