「記憶にございません」という、
小佐野賢治氏のセリフのことを考えていました。
小佐野氏は本当は覚えていたのに、
偽って覚えていないと言っていたかもしれません。
不安や心配事があるとき、
それを表に出さないように、
気を回さなければなりませんから、
思い出したくないことは、
本当に思い出せなかったかも知れません。
小佐野賢治氏が社長を務めていた
国際興業は今はどのようになっているでしょうか?
新しい時代の祈りの中に、
「マインド(心)とスピリット(生気)と肉体は私の宮殿である」
という言葉があります。
美しく作られた宮殿も、
たった一つの偽りの行為によって、
崩れ去ることを今回の事件はもの語っています。
「三匹の子ブタは、
秘められた人間の構造を、
童話の形で人に伝えるものです」と、
ヨガの先生が語っていたことを思い出しました。
狼から逃れるために、
子ブタたちが家に隠れます。
藁の家は肉体を意味し、
二番目の木の家は情緒体を意味し、
三匹目のレンガの家はメンタル体(マインド)を意味する
とお話くださいました。
狼はさしづめ、
世の荒波と理解すればいいでしょうか?
この解釈によれば、
肉体や情緒体よりもメンタル体が、
最も強靭で長もちします。
レンガを積み重ねるように、
時間をかけて丁寧に、
私たちはメンタル体を作り上げていきます。
しかし欠陥のあるレンガが一つでもあれば、
レンガの家はそこから崩れてしまいます。
フォルクスワーゲン・旭化成・東洋ゴムの不正は、
長い時間をかけて積み上げたレンガの家が、
一つの不正によって崩れてしまった話です。
山登りも一歩いっぽしか進みませんが、
転げ落ちるのは、一気です。
ウサギよりも亀の歩みの方が、
早くゴールに着くというのも頷けます。
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