秘教日記

南シナ海問題で中国と対立しているフィリピンが、
これまで同盟関係にあった米国と手をきり、
中国との関係改善に取り組むという。

このニュースは、たぶん世界中の人びとに、
意外の感を持って受け止められただろう。

先に国際司法裁判所は、
中国側の主張は国際法に違反しているという判決を出している。

フィリピンは、同盟関係にあるアメリカの力を借りて、
自国の権益を守ろうとするに違いないと、
普通は思います。

それでもドゥテルテ大統領はオバマ大統領の発言に反発し、
中国側との関係改善を選んだのには、
それなりの理由があるはずである。

ドゥテルテ氏の麻薬取引犯罪者を、
超法規的に殺害して取り締まるやり方に対して、
オバマ大統領は人権を尊重するように要請しました。

これに対するドゥテルテ氏の受け応えから判断すると、
彼はオバマ大統領を偽善者と見なしているかのようです。

表面に出ないところで、
独立後もフィリピンは米国から支配を受け、
搾取されてきたにちがいない。

米国大統領の力が及ばないところで、
ＣＩＡの裏工作が行われ、
米国は途上国支配を画策していたことが、
動画「スライブ」を見て、推測されます。

ドゥテルテ大統領も、
ベネズエラの先の大統領、チャベス氏と同じように、
米国の暗黒部の犠牲となっている自国を見てきたのでしょう。