12/25のブログで、
ソルジェニーツイン著「イワン・デニーソヴィチの一日」
のことを書きました。
政治犯として投獄された作者ソルジェニーツインが、
自分の体験をもとにシベリア抑留の一日を描いた小説です。
同じような牢獄生活を描いた、
笹目恒雄著「神仙の寵児」全五巻の中の煉獄編を思い出しました。
こちらの方は、
ソルジェニーツイン氏の小説よりも、
もっと凄まじい体験談が書かれています。
戦争捕虜の一日の食糧として、
２００Gの黒パンが支給されますが、
過酷な労働で体力を消耗する捕虜の空腹を満たすのには程遠い、
それをサイコロの大きさに小さく切って、
よく噛んで大事に食べていた捕虜の青年は
生き延びて日本に戻ることができました。
空腹に任せ、むさぼるように食べていた人たちは、
命を落としてし、日本に帰ることができなかった。
この文を読んで、
欲望をコントロールすることの大切さを知りました。
笹目先生は水牢に入れられていたが、
神仙に教えられた太陽を喰む呼吸法を実践し、
生き延びて日本に生還します。
凄まじい体験でした。
まさしく、神仙となる直前の人生で、
第四イニシエーションに相当する体験だという感想を持ちました。
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