私は20代の頃、
ヨガの指導を受けるために、
片道2時間ほどの距離を車を運転し、
先生の仮寓の住まいを訪れました。
ヨガというのは、
巷で行われている体操のヨガではなく、
アリス・ベイリーの著書に示されている、
秘教の教えのヨガです。
竜王会という神智学の団体が、
ヨガナンダの教えをはじめとして、
インドのヨガ経典などを紹介し伝えていました。
私が教えを受けた先生は、
竜王会の創始者三浦関造先生のお弟子さんでした。
先生のわび住まいを何度も訪ねる内に、
いくつか不思議なことに気づきました。
その一つが、
タイトルに書いた”予定調和”というべき出来事です。
大抵の場合、お土産を持参するのですが、
そのお土産が何であるか、
先生は前もって分かっていたのではないか、
としばしば私は思いました。。
例えばタケノコをおみやげに持参すると、
昼食にそのタケノコの料理が出されるのですが、
不思議なことに、アク抜き用の米ぬかは、
他の客人が持ってこられ、
必ずその日のうちに調理されます。
私の家の庭に生えていた、
自然薯を掘って持参した時にも、
そのような持ち寄りが行われました。
必要なものは、
自然に集まる、という感じです。
何かが足りないということが、
ありませんでした。
ヨガの達人となると、
必要なものは適切なときにやってくる。
その代わりと言ってはいけませんが、
余計に所有するということがなかった。
先生の治療を受けた人が、
お礼に、と言って持ってくる物を、
次にやってきた人に、
そのまま渡していた。
”分かち合い”の実践がされていた。
”・・・
分かち合いは、実に、聖なることである。
人間のすべての進歩の根底にある。
・・・”(メッセージ第82信より)
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