デイ・サービスの介護スタッフが最近変わり、
新しくスタッフとして入社してきた看護婦さんは、
彼女の仕事場:支援センターに乳幼児を連れて来た。
私たち利用者たちは、
孫がいる年代の人ばかりである。
というわけで、
新しく加わった看護師の子供は、
施設の利用者たちが自分の孫のように、
“かわいい、かわいい“と言っては、
かわるがわるに幼子の顔を覗き込み、
ダッコさせてもらっている。
幼子は老人たちの人気者である。
私はかつて郵便配達をしていた時、
子供たちに囲まれたことを思い出した。
幼子は無垢で邪心がなく、
大人と違って例外なく輝いている。
幼児は
人生の初期には純真そのもの。
誰でもこの世に生まれる前は、
物質界での人生の意義を知り、
自分が果たすべき仕事:
人生の目標を明確に持って生まれて来る。
それが、
産道を通る時にあの世で決意してきたことを忘れ去る。
年齢を重ねるにつれ、
世俗の知恵を身につけ、
幼子の無垢さを失っていく。
そして過去世で身につけた気質や過去の癖のせいで、
今世の両親や環境は過去世に似たものとなり、
昔の気質と癖が甦り、
それらに流され、
再びカルマの上塗りをすることになってしまうかも知れない。
生まれる前はあの世では、
過去世の悪カルマの償還を善カルマによって、
なそうと決意していたのに。
覚者が“大宣言”の時の私たちの様子を描写しているように
“幼子のような”新鮮な気持ちを私は思い出したい。
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