秘教日記

話しをもとにもどして、
ダンテの「神曲」や、
スエーデンボルグの「霊界探訪」を読むと、
死後の世界では、諺に”類は友を呼ぶ”と言うように、
似た者同志が集まってコミュニティを作り、
この世の時間で言えば、
大部分の魂は千年以上も同じコミュニティで過ごす、
と述べられている。

やがて自分と同じような悪癖を持つ人ばかりの
コミュニティに飽き飽きして、
この世でいう、”目が覚める”。

幽界はこの世に思い残すことがあって、
物質界を離れ難く思う人が留まる世界だそうだ。

幽界の人は、
自分が置かれた環境を振り返り、
他のコミュニティを見てみたいと思う。

この世で人々が、
旅に出たいと思うようなものである。

霊界には生前の自分の行いに応じて、
階層が作られている。

一般に地獄として知られている幽界、
多くの死者が長い間過ごす煉獄と呼ばれている界、
メンタル界である天国のような世界、
更に上部の世界から構成されている、
と書かれている。

自分のコミュニティから他の社会を見ようと、
旅に出た霊魂は、
自分が過ごしていたコミュニティが、
天国だと思っていたが、
もっと洗練されたコミュニティがあることに気づく。

その洗練されたコミュニティに移り住むには、
どうするか？

あの世では意識はこの世を去る時の思いが変化せず、
いつまでも同じ意識を持ち続ける。

意識の慣性の法則である。

意識を変えるには、
あの世を抜け出し、
物質界で修行しなおすしかないと知る。

この世の物理学の慣性の法則は、
抵抗のない限り物質は同じ運動を続ける。

霊界では物質ではなく、
思い方（意識）が存在する。

物質界で”意識が抵抗に会う”とは、
異なる考え方に会うことである。

かくして、
指導霊と相談し、
自分が修業できる最も適切だと思われる両親と環境を選んで、
物質界への誕生の機会を待つ。

高橋信次氏の著書にも書かれていたが、
この世に生を受けるのは、
千載一遇（せんざいいちぐう）のこと。

続きは明日。