秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じ籠りに寄せて:息子よ(17)

2019年08月17日 · コメント(0) · 日記

息子は高校進学を控えていた。家内が進学相談に担任との懇談会にでかけていった。息子の第一志望校は、名門公立高校であった。とうてい合格は無理だと思った。内申書を見ても、一目瞭然であった。しかし、息子は当日の試験の結果にかけるといって聞かなかった。試験の結果が一定以上に達していれば、内申書に左右されない。息子は、平穏に勉強していたなら、おそらくその学校に入学できる実力をつけていただろう。

食事の運搬
私は日曜日には、〇〇の長良まで家庭教師にでかけた。家庭教師は夜七時から九時までで、生徒は〇〇大学を目指す高校一年生であった。
家内は、息子の食事をつくり、それを息子が一人住んでいる家に運んでいる。私が週に一度〇〇へ家庭教師に出掛けるときには、私を〇〇まで車に乗せていくついでに、食事を息子の所に届けるのだった。家から二百メートルほど離れた所に車を駐車して、ダンボール箱に入れた夕食を家には入らず、玄関先まで運び、帰りには昨日運んだ空の食器を持ち帰る。私は三十分ほど車の座席を倒して寝ころんで、家内が帰ってくるのを待つ。それから、車で一時間半程の行程を家内が運転して〇〇まで行く。毎回食事を作って息子の所に運ぶことは本当に骨のおれる仕事である。よくやっていると私は感心する。このことについては、私は何も言うことはできない。息子が閉じ籠もりから立ち直って通常の生活に戻ることができたことは、このように食事を毎回届け続けたせいであると家内は考えていたと思われる。
家内は私を生徒宅まで送り届けると、その足で実家へ行く。そして私が二時間勉強を指導して終わる頃にふたたび、私を迎えにきて、私をのせてアパートに戻るのである。帰りは私が運転をした。私は疲れ切って、途中で車を停車して仮眠をとることがたびたびあった。目を覚ますと十二時をすぎていて、慌てて家路を急いだことが何度もあった。そんな生活を一年間続けたのであった。

顔を切られたこと
たぶん、冬用の衣服をとりに行くためだったと思う。私は息子が一人閉じこもっている自宅に行ってみた。食堂の窓の外からそっと覗くと、息子は食堂でテレビを見ていた。私は二階の自分の部屋にいって、当面使いたい服をとって来たかった。玄関を開けると、その音を聞きつけて息子が食堂から飛び出してきて、すぐに駆け寄って私を玄関の外に押し戻した。「入ってくるな!」と叫んで、玄関に鍵をかおうとした。私は必死になって玄関をこじあけ、再び入ろうとした。すると、息子は包丁を、私の顔をめがけてふりおろした。包丁は私の左目の下辺りから口の上辺りまで、真っ直ぐに切り裂いた。血がぽたぽたと滴り落ちた。私は両手で傷口をおさえ、すぐにその場から逃れて家から百メートル程離れた所にあった店に駆け込んで、助けを求めた。血があいかわらず滴り落ちていた。店の人は私の姿を見て一一九番に電話して救急車を呼んでくれた。救急車は十分程でやってきた。隊員が応急手当てをしながら、警察署に電話していた。△△市にある〇〇病院の救急室に運ばれて、外科医が傷口を慎重にぬってくれた。

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