秘教日記

mimizutoisiのブログ

秘教日記 header image 2

新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

ブログ各記事をクリックするとコメントすることが出来ます。

閉じ籠りに寄せて:息子よ(19)

2019年08月19日 · コメント(0) · 日記

その数日後に、BC氏の講演会が地元でおこなわれた。私は、顔の傷口を覆ったガーゼの包帯をつけたまま、家内と一緒に、講演会にでかけた。そしてBC氏に息子のことを相談した。このまま息子が立ち直ることができるかどうかが最大の関心事であった。その時、私がBC氏に何を伝えたか、家内が何を言ったかは忘れてしまったが、BC氏が私に直接「あなた方の息子さんは、サイババが面倒を見るとおっしゃっています」と言われたことだけを覚えている。
その時は、それが何を意味しているのか、私には分からなかった。サイババは確かインドにおられる。インドから息子の面倒を見るためにはるばる日本まで来られるとは考えられないから、BC氏の言うことは、サイババさんを神として、助けて貰うように、祈りなさいという意味かもしれないぐらいに考えていた。しかし、正直にいって、私は以前にも、その直後にも、一度も息子のことをサイババに祈ったことはなかった。その頃は、祈りの効力について、そのような理解は全くなかったのである。

心理療法士のこと
私たちは車で二時間ほどかけて、〇〇の心理療法士を訪れた。
下駄箱には、先客の靴が二足あった。マンションの一室を衝立で仕切って二つにわけてある片側の部屋に私たちは通された。そこで暫く待つように言われた。待つこと十分ぐらいであった。衝立の影から私たちと同じ位の年齢の夫婦が現れた。二人は私たちと同じように、子供の引き籠もりについて、心理療法士のアドバイスを受けにきたのだった。
私たちよりも一まわり若い、大学を出たばかりという感じの心理療法士だった。
私たちが自己紹介をして、「宜しくお願いします」、と挨拶すると、その療法士の方は、「もう大丈夫です。あなた方がご一緒にここに来られたということは、息子さんは無事に立ちなおられるということです」と宣言された。私は驚いて、その言葉の意味を吟味した。彼の言いたいことは、つまりこういうことである。
息子が閉じ籠もりに到った原因は、私たち夫婦が対立していたがために、その対立を解消せんとする子供の無意識的な行為であるということである。夫婦そろって相談にきたということは、息子さんは、立ち直ることができるということである、と言われた。しばらくすると、私たちを最初に案内してくれた女性が、お茶をお盆に載せて部屋に入ってきた。そして、心理療法士の助手という感じで、私たちの話をノートに記録するという作業を開始した。

タグ :

コメント (0)

コメントはまだありません。

コメントする

CAPTCHA