秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じ籠りに寄せて:息子よ(21)

2019年08月21日 · コメント(0) · 日記

それを聞いて私は体の変調を感じてはいたが、病院に行くほどではないと考えていた自分の鈍感さにはっとした。私は車から降りて、その足で直ちに病院に向かった。時間がはやく、おそらく病院はまだ開いていないが、腹部の痛みが耐え難いものとなっていたので、とにかく病院で診察時間を待って、イの一番に診察を受けようとした。やっと九時になって診察が始まった。まず血液検査。そして超音波によるエコー診断。二つの検査を受けるだけでも半日かかった。診察した内科医は、明日もう一度来院するように告げた。「がんの疑いがあります」と告げられた。「明日はバリュームを飲んで頂いてレントゲン検査をします」、ということであった。
私は親方に事情を話して、翌日も休みをもらい、病院で詳しい検査をすることにした。家内にもそのことを告げた。
朝食抜きで病院にかけつけ、バリュームを飲んでレントゲン写真をとった。そして痛みを感じる箇所をさぐるために、マッサージチェアについている肩たたきのようなもので、腹部を圧迫した。ちょうど鳩尾(みぞおち)の下辺りに鈍い痛みを感じた。レントゲン検査の結果、どうやら癌は胃ではなく、大腸にあるらしく、しかも酷く進行していて、すぐに手術しなければならない、と診断された。私は即座の入院を勧められた。というよりも、なかば強制されたといってよい。入院はやめて、しばらく様子を見るために、自宅に戻るとは言いづらい雰囲気であった。私は家内に電話してパジャマやら洗面用具やら、つまり入院に必要なものを持ってきて貰った。そして、腸の内視鏡検査をするので、二日間は食事をとらないようにすることを告げられた。その間は点滴で栄養をとるのである。
内視鏡検査をする当日は、下剤を飲んで腸の中に何もない状態にした。私は検査服に着替えて診察室に入った。横になって目の前を見ると、ディスプレイがあって、そこに自分の腸の状態が写される。部屋が薄明かり状態となった。内視鏡は少し太いのではないかと思われた。それは強い光を放っていた。それが自分のお腹の中をぐいぐいと押してくる。腸が曲がるところで、壁に突き当たり、腹部を圧迫した。鈍痛が突き上げてくる。患部と思われる箇所に先端が届くと、ディスプレイには、できもののようなものが写されているのがわかった。その組織をカメラに写し、そして先端についた小さなニッパのようなものでその組織を摘んだ。その瞬間に鈍い痛みが走った。がんであることが確信された。
私は診察室に一人呼ばれ、写真を見せられながら、診断の結果を説明された。腫瘍は大きさが一センチ程で、ステージⅢの進行した癌である可能性があると告げられた。手術して助かる確率は五分五分であること。腫瘍が良性であるか悪性であるかは今の段階では分からないこと、組織をガンセンターに届けて診断してもらう必要があることなどが告げられた。

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