秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じ籠りに寄せて:息子よ(26)

2019年08月26日 · コメント(0) · 日記

閉じ籠りに寄せて:息子よ(26)
息子を病院に入れて一週間程のちに、病院に入院している息子から電話があった。意外にも涙声で、病院から出して欲しいと訴えた。息子は、同じ病室の人から、ものをとられた、と言う。そして患者同士で、タバコの取り合いをきっかけに、喧嘩があって、一人が暴行を受けて瀕死の状態になったが、その知らせを聞いて見に来た病院の医師は、救急車を呼ぶこともせず、頭にひどい打撲を受けた人を、ただ見ているだけだったと、息子は私たちに告げた。その暴行を受けた人は、死んでしまったが、精神病院ではそれが事件とはならないのである。
飲みたくもない薬を毎日なかば強制的に飲まされ、自分の精神が却って病んでいくことを感じ取っていた。「病院に長くいると、廃人になってしまう」というようなことを言って訴えた。私は二度と暴力は振るわないということを約束させて、息子を病院から出すことにした。
しかし、やはり息子の暴力は治らなかった。何日かたったある日、息子はやがて、私たち三人が住んでいた〇○丘駅近くの〇△町にあるマンションの場所を嗅ぎつけて、そこに乗り込んできた。私が仕事にでかけていてその場に居あわせていないので、後から家内が話してくれたことなのだが、息子は南側の分厚いガラス窓を、外においてあった椅子をぶつけて割ってマンションの部屋に侵入した。侵入してくる息子を見て、恐怖を覚えた家内はたまたま近くを通りかかったおまわりさんに助けをもとめた。そして、再び精神病院に入院することになった。病院の先生は、このことを予測していたのか、すぐに入院を受け入れてくださった。
息子が、私たち三人が隠れ家にしていた〇△町のマンションにやってくる時をみはからって、病院の先生方に来ていただくようにした。そして、息子がマンションの駐車場にはいってくる所を捕まえて、車に乗せた。息子は暴れることもなく、戒め服を着せられることもなく、おとなしくついていった。
自宅を明け渡すタイムリミットが迫っていた。私は、息子に、もう一度家族四人で住むか、それがいやなら一人で住むことになると告げて、二者択一を迫っていた。息子は、一人で住むことを選択した。それで、私たちは、三人で住むためのマンションを△市に購入し、息子のために、近すぎず遠すぎない地域に、中古の三LKマンションを購入した。自宅の方は、不動産屋さんからは、取壊し工事の関係で、いついつまでに、家を空けるように言われていた。

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