秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じ籠りに寄せて:息子よ(27)

2019年08月27日 · コメント(1) · 日記

息子は閉じこもりを始める直前に、ある私立高校の入学試験に合格して、入学式だけは出席したが、その後は授業にまったく出ず、一年を過ぎようとしていた。クラスメイトたちに、怪訝に思われていたに違いない。家内と私は、担任の先生を訪れて事情を話し、息子は病院に入院していることを告げた。しばらくは休学ということにしていただくようにたのんだ。一年間は、休学ができるが、それ以上になると、休学はできないと言われた。そして、二年生の担任の女性教師も、その弟さんが閉じこもりをしているので、状況が理解できると私たちに告げられた。
その後、二年生のクラスメイトの中から、精神病院に入院している息子を見舞いたい、という申し出があった。こちらとしては、願ってもないことで、あるいは、息子の心がやわらぎ、折れてくれるかもしれないと、期待する気持ちが芽生えた。クラスメイトの中の二人の女子生徒を、病院に案内した。息子は、久しぶりに自分と同年齢の人と、音楽のことを話題にして、楽しく会話を交わしたようだ。自分が知っている洋楽のミュージシャンを二人は知らなかったと私に語っていた。
今度は長く病院に入っていた。だが、私は息子があまり長く病院に入っていることは望んでいなかった。見舞いに行った時に、息子の様子を伺って、適切な頃あいに退院させようと考えていた。数週間後、息子と話し、退院させることにした。
病院から出て、息子は一人、かねて買っておいた、〇〇市△区のマンションにはいった。未成年の息子が一人マンションを専有するとは、非常に贅沢な生活である。マンション購入費用は、おじいさんの遺産と家内の実家から借り受けたものであった。
家内は、そのマンションで、息子と私の食事の用意をしてくれた。しばらくは、一緒に食べていたが、息子の私に対する横柄さに、私は我慢できなくなった。テレビの画面がぶれると、動くなと、どなって命令する。とりわけ、家内にはこっぴどく命令する。気に入らないことがあると、ものを投げて、家内を激しくののしった。家内は、脅えていた。そして、食事をしているときに、私の皿から、これ見よがしにおかずを奪い取っていった。あたかも、この家の主人は俺だといわんばかりに。
動物の世界では、上下関係が明確にされていて、下のものは、上のものの、おさがりを口にすることだけが許される。私は、息子の態度に動物社会の掟を感じた。それで、私は、息子のマンションで食事をすることをやめてしまった。

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コメント (1)

  • 大平

    動物は相手を害そうという悪意はありません。

    人間だけが欲動を持ちます。

    動物には本能はありますが、欲動はありません。

    苛めたり害したりすることに喜びを感じるのは人間だけです。

    すべての人の魂は弱いことは悪であることを知っているからです。

    本当の善とは、悪をなす力のある人が行う善のことです。

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