秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じ籠りに寄せて:息子よ(31)

2019年08月31日 · コメント(2) · 日記

家内と私、そして息子の三人で、息子が食べたいというラーメン店に入って、ラーメンをすすりながら、食べ物のことなどを話していた。その時、息子が「○○(娘の名前)はどうしている?」と尋ねた。家内は「○○は今、フランスに行っている」と無造作に答えた。
その言葉を聞いて、息子の顔色が変わったことに家内はハッとしたという。ほんの一瞬のことで、家内はその時「しまった」と思った。その言葉が、息子を傷つけるのではないか、惨めな思いにさせるのではないか、と考えたからだ。私は、そんなことには全く気づかず、黙っていた。家内もそれ以上は、娘のことは話題にしないで、話を別のことに向けた。後の話は、いろいろな場所のラーメンについての話で、どこそこではラーメン店が軒を連ねていて、互いに張り合っている。どこそこのラーメンはうまい、というような話だった。
息子の顔色が一瞬変わったことが、家内には気掛かりになっていたが、後に考えてみると、その時の息子の心の奥での思いの変化が、その後の息子を大きく変化させるきっかけになったのだと、思うようになったと、私に語った。
息子が独立して、暫くして、自分でスイスやドイツに一人旅に行った、という報告を受けた。息子の、姉との対抗心が、独立心を促すことに役立ったかもしれない。
息子の内面で、どのような心の動きがあったのか、推し量ることは難しい。人間の心が変わることは本当に難しいことなのだということを、私たちは身をもって体験してきた。家内がカウンセリングを受けていた東野先生は、心の病が治るには、その病を得るのに要した年月の四倍の年月がかかるということをおっしゃっていた、と言っていた。
東野先生を家内に紹介した名東区の近藤先生とは直接会っていない。東野先生はアルコール依存症の患者を専門に見ておられるカウンセラーで、家内の話では東野先生の説として、宗教に没頭するのも、アルコールに依存するのも同じで、家内は私が宗教依存症であると結論づけたいようであった。確かに、私は結婚する前から、英文で書かれたアリス・ベイリーの、全二十四巻もある本のどれかを、ほぼ毎日読んでいた。ある日、書かれている内容が理解できなくて、私は寝ころんで考えていた。家内が家の掃除をしている時に、二階に上がってきて、私が、寝ころんでいる姿を見てがっかりした表情をして、階下におりていくのを目撃したことがあった。普通の男なら、会社で仕事に精を出しているだろう時に、私が寝転がっている姿が家内の脳裏に、「情けない」という思いとともに焼きついているに違いない。家内にとっては、ヨガの本や秘教の教えが書かれているアリス・ベイリーの本は、私を宗教依存症にする邪悪な本と映っていたようだ。

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コメント (2)

  • Verde

    アリスベイリーの本は、読んだら直ぐ実行することが書かれていますよね。
    今の時代は多くの人が、あの書物の内容に沿って実行しています

  • mimizutoisi

    うれしいコメントです。アリスベイリーの本が広く読まれるようになりますね。

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