秘教日記

台風１５号がもたらした被害の状況をリポートするＴＶ
リポーターが千葉県各地の送電用鉄塔が大風で倒され、
夥しい数の倒木が電線にかかり、何十万件の住宅がある
多く市の停電が予定通り復旧されず、苦難を強いられて
いる市民の生活を伝えながら、フトもらした言葉が私の
注意を引きつけた。「もはや私どもには祈ることしか残
されていない」と。
報道リポーターがこんなことをいうとは意外というほ
かない。ところで、このリポーターを含め、現代の人々
は本当に祈ることをするのであろうか？唯物科学的信奉
者が一般的となっている現在においては、「祈る」とい
う言葉は、結果を検証できない希望的観測のことがらを
期待している姿勢を述べる単なる言葉の綾で表現したも
ので、実際には、眼に見えない霊存在に援けを求める思
いを持つことを述べたものではないかもしれない。
キリスト教などの宗教の訓育をうけている人々は、目に
見えない霊存在に支援をお願いするという本来の
「祈り」を実践するかもしれないが。
未開文明時代の人々は自然霊の存在を信じ、その“怒り
”を鎮めるために、人身御供を差し出すことさえなした
ことが、古事記などの神話に残されている。現在はボラン

ティア活動などで、善徳が積まれていれば支援が受けられ

やすい。科学的思考が普及し、唯物論が多数の人々の考え方と
なって、「祈り」の効力は次第に忘れさられた。しかし
スポーツ選手たちは、サポーターたちの応援が自分たち
のパーフォーマンスを高めてくれることを実感し、でき
るだけ多くのサポーターの応援を得ようとする。スポー
ツの応援は、一種の祈りである。大勢の人々が一丸とな
って応援すると、それが選手のパーフォーマンスによい
影響をあたえる。こうした体験を通して私たちは一致団
結した祈りの効力の再認識に至る。
ところで、時代の終わり毎に自然災害が益々増えるの
はなぜか？二千年前、イエス・キリストは時代の終わり
毎の地震などの自然災害について述べている。弟子のヨ
ハネも「黙示録」と称されている書物を残している。こ
れらの書物が似非オカルティストによって、世の終わり
を預言するものとして紹介されました。秘教を学ぶ者に
とっては、自然災害が時代の終わり毎にやってくるのは
、私たち人類が敬虔な気持ちを取り戻し、眼に見えない
霊存在（現代においては覚者方も含まれる）に援けを求
める“祈り”の実践を促すための神の大計画の一部では
ないか、という気がします。